大腸カメラ(内視鏡)検査とは
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は、肛門から内視鏡スコープを挿入し、結腸から直腸までの大腸、および小腸の一部を観察する検査です。
医師はモニターを通して腸内を確認し、炎症、潰瘍、ポリープ、がん等の有無を調べます。
必要に応じて、疑わしい部位の組織を採取する生検も行います。
このような症状がある方におすすめ
- 血便
- 便通異常(便秘・下痢)、便が細い
- 腹痛、腹部膨満感
- 貧血、顔色が悪い
- 体重の急激な減少
- 便潜血反応陽性
- 大腸ポリープ・大腸がんの治療歴
大腸カメラ検査でわかる病気
当院で行う大腸カメラ検査の特徴
鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査
大腸カメラ検査では、肛門から挿入するため、腹痛やお腹の張りを訴える方が多くいらっしゃいます。
そのため、当院では検査前に鎮静剤を注射し、苦痛の軽減に努めています。
ただし、鎮静剤の使用には注意点がありますので、後述の説明をご確認ください。
検査前に腸内をきれいにする必要があり、検査当日または前日から下剤を服用していただきます。
検査が決まりましたら、食事内容や下剤の服用方法についてご説明いたします。
日帰りで大腸ポリープの切除が可能
大腸がんは、死亡率・罹患率ともに増加傾向にあり、2017年の厚生労働省人口動態統計では、部位別死亡率は男性で3位、女性で1位となっています。
当院では、大腸カメラ検査中にポリープが発見された場合、日帰りでの切除(ポリペクトミー)が可能です。
日本消化器内視鏡学会専門医が担当
当院院長は、日本消化器内視鏡学会専門医であり、1,500症例以上の大腸カメラ検査経験があります。
「痛い」「つらい」というイメージを払拭し、安心して検査を受けていただけるよう、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を心がけています。
FUJIFILM社の内視鏡システムを使用
当院では、FUJIFILM社製の内視鏡システムを導入し、LED光による特殊光観察で微小なポリープの発見にも努めています。
拡大内視鏡により、ポリープの質的診断(良性・悪性の判定)も可能です。
胃カメラと大腸カメラの同時検査にも対応
当院では、胃カメラと大腸カメラを同日に実施することが可能です。
同日検査により、患者様の通院回数や身体的な負担を軽減し、検査前日の食事制限を1回で済ませることができることが大きなメリットです。
同日検査をご希望の方は、事前診察時に医師までご相談ください。
院内での下剤服用が可能
大腸カメラ検査前の下剤服用について、当院では院内での対応が可能です。
初めての方やご自宅での服用に不安がある方も安心して前処置を受けていただけます。
院内での下剤服用をご希望の方は、予約時にお申し出ください。
検査後のストレッチ移動が可能
鎮静剤を使用した検査後は、ストレッチャーに横になったままリカバリールームへ移動していただけます。無理に起き上がる必要がなく、楽な姿勢のままでお休みいただけるため、検査後の体への負担を軽減できます。
大腸カメラ検査の流れ
1ご予約
大腸カメラ検査の事前診察は、まずは診察のご予約をお願いいたします。
WEB予約、または電話にてご予約いただけます。
ご予約なしで来院された場合、お待ちいただくか、検査枠が満員の場合がありますので、ご了承ください。
2ご来院(診察・検査説明)
来院後、問診票をご記入いただきます。
その後、診察と検査内容の説明を行います。
診察では、大腸内視鏡検査の経験、アレルギーの有無、服用中のお薬等についてお伺いします。
お薬手帳か、服用中のお薬をご持参ください。
検査前日と前々日は、便を柔らかくする薬を服用していただきます。服用方法と検査までの食事内容についてご説明し、検査日のご予約を承ります。
3検査前(検査前日)
検査前日:便を柔らかくする薬を服用ください。
指定の検査食、または消化の良い食事(お粥など)を摂ってください。
21時以降は絶食ですが、水は飲んで構いません。
4検査当日
検査当日は朝食を取らずに来院してください。
5前処置
検査前に、前処置スペースにて1~1.5リットルの腸管洗浄剤と水などを2時間程度かけて飲んでいただきます。
その間、何度かトイレに行っていただき、腸内をきれいにします。
水分のみが出るようになったら洗浄終了です。
検査着に着替えていただき、内視鏡室へご案内します。
6検査開始
ご希望の方には、検査前に鎮静剤を静脈注射します。
鎮静剤を使用することで、眠っているような状態で検査を受けられます。
肛門から内視鏡を挿入し、大腸内部を観察します。検査時間は通常15~20分程度です。
ポリープや早期がんが発見された場合、切除可能なものであればその場で切除します。
その場合、検査時間は20~40分程度かかることがあります。
7検査終了
鎮静剤使用後は、リカバリー室で鎮静剤が覚めるまでお休みいただきます。
その後、待合室へ移動していただき、おくつろぎください。
8結果のご説明
医師から検査結果の説明があります。
検査後1時間程度は飲食・喫煙を控えてください。
その後、水を飲んで問題がなければ、通常通り飲食可能です。
受診から検査結果説明までは約3~5時間かかります。
費用
1割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|
大腸内視鏡検査(観察のみ) | 約2,500円 | 約7,500円 |
大腸内視鏡検査+生検 | 約4,000円 | 約11,000円 |
ポリープ切除(1〜3カ所) | 約8,000~約11,000円 | 約24,000~30,000円 |
※別途診察料、薬剤料などがかかります。
注意事項
食事について
前日
検査前日は、処方した便を柔らかくする薬を服用してください。
検査前日は、指定の検査食か、消化の良い食事(お粥など)を摂り、21時以降は絶食としてください。ただし、水は飲んで構いません。
当日
検査当日の朝食は食べずにご来院ください。
お薬について
検査当日の朝は、お薬を服用しないでください。
※普段服用している薬がある場合は、お薬手帳をご持参の上、事前にお知らせください。
ご来院の際の注意
鎮静剤使用後は、院内で休憩していただきますが、眠気がぶり返す場合がありますので、車、バイク、自転車での来院はご遠慮ください。
運転して来院された場合は、鎮静剤を使用できません。
検査当日に都合が悪くなった場合は、お早めにご連絡ください。